ああ、兼好法師
2011年07月20日
昨日の台風はすごかった(@_@;)。
庭の木が根こそぎなぎ倒されてしまった

倒れた方向が建物の方でなかったので
人も家も無事でしたが、
多くの地域で台風の被害が出ているようで、
本当にお気の毒に思いました
飼い犬が九死に一生で、倒れた木の脇でヒンヒン泣いていました(=_=)。
さて、ご存知!吉田兼好「徒然草」、
「加茂の競べ馬」。
兼好法師が加茂神社の競馬を見物に行ったら
大勢の見物客がすでに押し寄せていて、全然馬場に近づけず様子が見れない
そこに、なんとか競馬を見ようと高い木の上に登って木の股に座っている男がいた。
ところがその男、ひどく居眠りしていて、
落ちそうになっては目を覚まし、
落ちそうになっては目を覚ましを繰り返し、周囲をハラハラさせていた。
人々は口々に「バカがおるぞ、落ちたら死ぬのにのんきに居眠りしとる!」とあざけり笑いぬ。
それを見て兼好法師が一言。
「我らとて、死がいつ来るか分からない、正に今この時かもしれん!
それを忘れてのんきに物見見物して日がな一日暮らす我らの方が
よほどバカ者であるぞ。」
それを聞いた群衆が
「確かにその通りだ!」と、兼好法師に席をゆずってくれました、
という有名なお話。
兼好法師は、
「誰でも知っているはずのこの程度のことであっても、
場所やタイミング良く聞くと、
改めて深く感じ入り、心に響くものだなぁ・・・。」
と書いています。
遠く東北の惨事や原発・節電の話を聞くにつれ、
ああ、お気の毒に・・・、とばかり思っていたけれど、
やはり、どこか他人事に思っていたのだろうか、
倒れた木を見て、ふと思い出してしまいました。
たんぽぽの風企画の試験販売間近の
お遍路さんのお土産「杖のあと」。
心に残る遍路のお土産に、と考えました。
障害者を含む地域の人が描いた絵手紙も添えられています。
特別の言葉ではなく、
普段のふとした場面の絵や言葉で描いています。
以前、歩き遍路に出た経験のある若い男性が、
「遍路している時、とても言葉に飢えて、
メッセージや言葉に敏感になりました
」
と言っていました。

徒然草も法師の日常の暮らしを素直に映した日記随筆です。
800年近く前に書かれたことと、今とは全く変わっていませんね。
お遍路を終えた人にとって、
「杖のあと」が深く心に染みわたるお土産となればいいなぁ、と思います。
庭の木が根こそぎなぎ倒されてしまった


倒れた方向が建物の方でなかったので
人も家も無事でしたが、
多くの地域で台風の被害が出ているようで、
本当にお気の毒に思いました

飼い犬が九死に一生で、倒れた木の脇でヒンヒン泣いていました(=_=)。
さて、ご存知!吉田兼好「徒然草」、
「加茂の競べ馬」。
兼好法師が加茂神社の競馬を見物に行ったら
大勢の見物客がすでに押し寄せていて、全然馬場に近づけず様子が見れない

そこに、なんとか競馬を見ようと高い木の上に登って木の股に座っている男がいた。
ところがその男、ひどく居眠りしていて、
落ちそうになっては目を覚まし、
落ちそうになっては目を覚ましを繰り返し、周囲をハラハラさせていた。
人々は口々に「バカがおるぞ、落ちたら死ぬのにのんきに居眠りしとる!」とあざけり笑いぬ。
それを見て兼好法師が一言。
「我らとて、死がいつ来るか分からない、正に今この時かもしれん!
それを忘れてのんきに物見見物して日がな一日暮らす我らの方が
よほどバカ者であるぞ。」
それを聞いた群衆が
「確かにその通りだ!」と、兼好法師に席をゆずってくれました、
という有名なお話。
兼好法師は、
「誰でも知っているはずのこの程度のことであっても、
場所やタイミング良く聞くと、
改めて深く感じ入り、心に響くものだなぁ・・・。」
と書いています。
遠く東北の惨事や原発・節電の話を聞くにつれ、
ああ、お気の毒に・・・、とばかり思っていたけれど、
やはり、どこか他人事に思っていたのだろうか、
倒れた木を見て、ふと思い出してしまいました。
たんぽぽの風企画の試験販売間近の
お遍路さんのお土産「杖のあと」。
心に残る遍路のお土産に、と考えました。
障害者を含む地域の人が描いた絵手紙も添えられています。
特別の言葉ではなく、
普段のふとした場面の絵や言葉で描いています。
以前、歩き遍路に出た経験のある若い男性が、
「遍路している時、とても言葉に飢えて、
メッセージや言葉に敏感になりました

と言っていました。

徒然草も法師の日常の暮らしを素直に映した日記随筆です。
800年近く前に書かれたことと、今とは全く変わっていませんね。
お遍路を終えた人にとって、
「杖のあと」が深く心に染みわたるお土産となればいいなぁ、と思います。