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Posted by あしたさぬき.JP at

地 水 火 風 空

2011年06月16日

インドの古代思想で、宇宙を構成する五つの要素、
地 水 火 風 空
五大思想。

日本では、お墓に五輪塔を建てたり、五輪の凡字が書かれた卒塔婆を立てます。
五輪とは、この五大を意味しているそうです。

現在はお墓といえば四角い石ってイメージだけど
このタイプは江戸時代以降なんだって。

お遍路さんの持つ金剛杖にも
上部には五輪の凡字が印されています。
遍路道は険しく、辛く厳しい旅だったため、
途中で命を落とす人も多かったそうです。

また、帰る故郷も家もなく
死ぬまで四国を巡る「時無し遍路」も多く、
お遍路は「死」と隣り合わせ、
覚悟の旅でもあったのです。

旅に倒れたとき、
近くの村人が、金剛杖を立てて、埋葬してあげたそうです。
亡くなった人にも「お接待」をしてたんですねー。
お遍路さんは宇宙に返って行けたでしょうね。



今日は、私も
竹製ミニチュア金剛杖の
五輪部分の作業を手伝いましたアップ




剃刀くらいの大きさの小さなのこぎりで
竹に切れ込みを四方に入れていきます。

単純な作業ですが、
黙黙と切り込んでいくと
なぜだか心が落ち着きます木
最近、仏像を造るのが流行ってるらしいけど
こんな気分かなナイショ

荒く割った竹を小刀1本で杖状に細く削っている佐々木師匠は、
いつも黙黙と必死の顔で作業してて
話しかけても
ちょっとやそっとでは返事をしません汗

まさに「無心」で金剛杖を作っていますオドロキ



普段は帽子を掛けてますピカピカ

普段は見えなくて考えないようにしていても
私たちは皆、見えない「杖」を持っているのかもしれないな。
今年は、痛い程そのことを思い知った(涙)。




  

Posted by 0-た at 20:48Comments(5)活動報告